こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!
ありがた忙しで、飛び飛びになってしまいますー!
さて、上の間ですね。
天井を落として、屋根裏構造を露わにしました。屋根の垂木に断熱材を打ち上げ、その下から黒く塗った合板を化粧貼りに。色的には暗いのですが、雰囲気は抜群です。ライトアップもしたかったのですが...
こんな照明器具(他所の処分品)をいただいたので、こちらに目立っていただく事に。広い天井なので、これくらい大きくても 鬱陶しさは全くありません。
隅にあった吊り床は 織部床風に。
主照明を落として こんな雰囲気に。
傷んだ壁の凹凸も 印影の素材になってます。
階段壁には 手すりや壁ではなく、リメイク建具を。丸横桟の板戸は板を一度割って ランダムな格子戸に。真ん中の障子は 他所の現場の処分品ですね。写真ではわかりにくいですが、ホームセンターで売ってる 竹笹模様の障子紙張りました。
夜景は こんな感じ。
オーナー様 支給の オシャレな照明。
窓は一応ペアガラス仕様です。
上下の枠が広いのは、既存の敷居鴨居が ずいぶん傾いていましたので、わからないように正面から板を貼ってあるんです。
こうして振り返ってみると、自分の趣味 全開やなぁ、と改めて思いました。自分が住むなら!と思いながら造ったので そりゃそうなんですが。好き勝手仕事をさせて下さったオーナー様に感謝です!
総括〜
今 私達の暮らしは 何につけ便利で至れり尽くせり、不便な事には怒りすら覚える、いつの間にかそんな時代になったような気がします。ほんの少し昔なら、携帯電話も無かったのに。
少し不便な田舎暮らしに憧れたりするのは、便利が当たり前になってしまった都会暮らしから見える、物珍しさなのかな、なんて捻くれた考えも浮かぶのですが、不便さを求めるって ある意味贅沢な事で、それだけ幸せな環境にいるって事なんだなって思います。
でも 与えられた便利さを使うだけより、自分で工夫して使いやすくしたり、逆に手間がかかる事を楽しむような ゆとりのある生活って 良いですよね!
この町家に住んだら、そんな暮らしが出来そうやなぁ、って 自画自賛(なのか?)してます!
しかし 何よりも嬉しいのは、傷み果てた家が生まれ変わった事、もう一度 表舞台に送り出せたような気がして、今でもニヤケてしまいます!
スパンが長くて ダラダラなシリーズになってしまいましたが、お付き合い下さって ありがとうございました!これにて長屋町家改修工事、完了です!
ではまた!
長屋町家改修 ディテール③
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